定期演奏会が終わりました。
アルフレッド・リードの交響曲を2番から5番までやり遂げました。
最初は難解で分からない曲も、どこでどのパートが何をやっているか整理されてくるにつれ構造が見えてきて、最終的にはすごい曲なんだなあと思えるようになりました。多分、これらの曲を今後演奏するチャンスは無いでしょうが、音源とかを改めて聴いてみると何か懐かしいようなさびしい感じがします。
今回の定演の練習の際に、我が偉大なる指導者仲田先生から再三言われたことは、「カルピスの原液」という言葉でした。
「君たちの演奏は、お風呂にカルピスをチョロチョロ入れてゆくようなもので、ちっとも味の違いがわからん」
この意味は、演奏の味を付けてゆくのに、これくらいかな、これくらいかなと足してゆくとちっとも味が変わらないので、まずはカルピスの原液をドバっと注いだ様な演奏をしてみてそれを薄めてゆく方が、味のある演奏をやる近道になるということです。
先生は例として、ここではとても実名をあげられない濃い演奏をされる方を引き合いに出して説明されたのでみんな納得したのでした。どれだけ濃い演奏をするかは個人のスタイルの問題ですが、アマチュア演奏家にありがちなメリハリの無い薄い演奏は全く味がない、ということはその通りだと思います。
カルピスの原液と言っても若い方にはピンと来ないかも知れませんが、あの水玉模様の紙に包まれた茶色の瓶のことを知っているものには、腹にストンと落ちる説明でした。
私は、その濃い演奏が結構好きでよく聴いています。(≧∇≦)
何を聴いているか…を書くとバレるから内緒です