HD-81修理しました

ハモディレさんこと、YAMAHAのハーモニーディレクター HD-81を修理して復活させました。30年以上前の製品ですが、文京みたいに未だに大事に使っている楽団も何処かにあるかもしれません。なので、壊れた場合はどこが壊れやすいのか、なぜ壊れるのかを情報としてあげとこうかと思います。自分で修理した時にまず下記からチェックしてください。

どんな壊れ方か?→電源が入ったり入らなかったりする時。

台車などでケースに入れたままゴロゴロして運ぶと、HD-81に振動が加わります。これが繰り返されると、基板の3端子レギュレータという部品とネジで共締めになっている、ヒートシンクが揺さぶられ、結果としてネジが緩みます。下の写真がレギュレータとヒートシンクです。うちのハモディレさんは、このネジが緩んでいました。

この3端子レギュレータの型式はよく見ると7805というものでしたので、その役割は、9V-12程度の直流電圧を一番左の端子で受けて、一番右の端子から+5Vを出す、というものです。ACアダプタから出る電圧はこれの一番左に入力されます。私がチェックした時はここに12Vが来ていなかったので、「なんで??断線?」と思いました。ちなみに、真ん中の端子はGNDで、ACアダプタのGNDと繋がっているはずなのにこれも導通がありません。右の端子は+5Vなので、この基板のマイコンやロジックICの電源なのですが、ロジックICの電源端子をチェックしたら+5Vも来ていませんでした。もうこれ、この部品が基板から外れちゃっているんじゃないか・・・?。

基板を裏から見ると、こうです

わかりますか?これ、基板パターンのランドごと外れちゃってます。これが断線みたいな症状の原因です。 ランドが外れちゃってるから、ハンダをし直しても治りません。こういう時はどうするかというと、。。

こうするんです。パターンが繋がっている適当なとこに、電線で繋いじゃう。詳しい説明はしませんが、真ん中のGND端子の配線はなるべく短めにします。基板と繋がっていないので、多少振動しても断線はないでしょう。(この他のとこが壊れると思うw)。これで修理完了

ハモディレさん復活しましたよ〜 (^_^)

 

蓋する前に中を観察してみた。
ハモディレさんの制御は上のでかいICがやってます。Z80互換CPU。
右下のでかいのは 8255とあるので、パラレルI/Oポートです
左上のシールが貼ってあるのは、128kBのEP-ROMです。懐かしい、、、
これ、シール剥がして紫外線当てるとプログラムが消えちゃうんだぜw
その隣はSRAMです。30年前の機械ではZ80が全盛期だったようですね。
今ならちっさいマイコンと数個のICでこれ作れちゃうね
CPUと8255の間のでっかいのは、YAMAHAのカスタムチップらしいけど、なんだこれ?って調べたら、ただのLEDドライバだったw でかww

修理も兼ねてだけど、結構楽しめたわ

カテゴリー: 未分類 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です