各々、程度の差はありますが、個人練習と合奏練習では目標とする成果は若干違っています。
個人練習では、できないところができるようになるための練習をします。 タンギングが苦手の人はタンギングの練習(これは基礎練習でもあります)、音をミスする人はミスが少なくなる、又はミスが無くなるための練習、和声を崩壊させない程度のピッチのズレの確認、リズムが分からないときはメトロノームのガイドでリズムを理解するための練習になります。楽譜を見てフレージングを考える時間でもあります。先生が要求しそうな音の処理、ブレスの位置など、いつも指摘されるところをまず優先しつつ、演奏表現を自分なりに考えます。合奏に参加するまでに、少なくともココまではなんとか取り組みたいものです。このように、合奏時間が短くて、その前の練習時間が割と多めである文京では、個人練習でいろいろとできる事は多いのです。
合奏練習では、指揮者がいますので、その場にいるメンバーでの演奏表現、音量バランス、和声の確認など、テンポ確認など、交通整理に近い事をする時間です。技術的な問題は個人で対策した状態でいるのが望ましいですが、ここには各々の演奏技術の差が出ます。
文京では、合奏練習=個人練習と誤解している方が多いようだなと感じることがあります。 合奏中にリズムが分からなくて止まるとか、よく見かける光景です。ご指導を頂いている、田中先生は面倒見が良くてしかも優しいので、わざわざ歌って教えてくださいますが、本当は、その程度の事は個人練習で済ませておいて欲しいと思われているんだろうな〜と想像しています。普通は、指揮者ははこういうことまでしませんので、これが当たり前と思ってはいけません。合奏に参加する際、「適当に音出しして準備OKな気分である私が、今日も合奏に参加してあげます。もちろん予習など全くしていませんが、さて今日は何をゼロから教えてくれるのですか?」みたいな受け身ではダメですよ!! これが指導者に対し、どれだけ失礼な事かを想像すると、私は怖くてオシッコ漏らしそうになります(笑
私は理解しているつもりですが、いつも合奏中に個人練習みたいに掴まるので、「貴重な合奏時間を私の個人練習で無駄にしてしまってすみませんごめんなさいもうしません…」と思いつつ、次回はそうならないように練習しなきゃ、と思うことしばしばでございます。
趣味でやっているんだから、そこまで考えなくてもいいんじゃないの?という意見も当然あるでしょう。 他人からモノを言われるのが嫌な人は、 指導される側の礼儀として、何をしたら良い結果になるかな、と「自分で」想像する事から始めれば良いと思います。自分がもし指導する立場であった場合、自分のような生徒をみたらどう思う?と想像するのが大事です。