今猛威を振るっている、3Dプリンタイチオシの風潮ですが、これなら楽器の部品や楽器そのものを作れるのでは?と期待してしまいます。初心者用、と称している製品も出始めています。しかし、私が例えば、「よーしクラリネットのマウスピースを作っちゃうぞー」と思った場合、こんな感じで様々な壁を乗り越える必要がある事に気がつきました。
(1)プリンタがまだ高額すぎる→それなりのハイエンドなものが必要そう
(2)材料が高額→樹脂の材料など、マウスピースに適した材料とは限らない
(3)3次元データを作成するのが面倒→3DモデリングやCADを扱える人でないと無理すぎる。
(4)3Dプリンタそのものの取扱いに習熟するのが大変→買えばすぐ使えるというものではない。
(5)完成品ができるわけではない→後加工(表面仕上げ、コルクを巻く、など)はどうする?
(6)置き場所に困る→でかすぎる
ちょっと考えただけでもこれなんで、全く実用的じゃないですね! 楽器屋さんに行ってマウスピースを買ってくる方が遥かに簡単ですね。
実は既に、データを受け取って加工してくれる3Dプリント業者さんもいます。
これならデータを作るだけですが、対応データに制限があります。業務用3DCADのソリッドワークスとか、そういうのを個人で持っている人は極めてまれですよね(^_^; 無料の3D CADのアプリケーションもあるようなんですが…。まず3D CADを使えるスキルを身につけるのも結構大変です。
設計とかした事が無い人って、図面なんて書けませんからね!!
ていうか、そんな暇あったら練習するよね!(笑
…そんなわけで、良い製品が出てくるまで待って、出たらワクワクしながらお店で試す、一般的な楽器好きのままでいるのが一番よさそうです…。