文京ウインドの合奏練習では、田中先生がハーモニーディレクターを使いこなしてくれて大活躍しますが、練習する側はというと、クリック音が与えられるのを当たり前に感じすぎているようで、積極的にリズムを取りにいくための集中力に欠けているような気がします。せっかく予備拍からクリックが鳴っているのに、明らかに早いテンポで吹き始めてしまったり、そうかと思ってクリックを早くすると、もっと速いテンポで吹いたり、遅れたりと、実に様々なことが起こっています。運指の難しさに気を取られたりとか、いろいろ原因はありそうですが、
4分音符で予備拍が鳴っていたら8分音符や16分音符にすかさず分割してみる
ことを練習しない限り、改善は困難です。音符を分割するにはどこに注意が必要か、知らない人はいないと思いますが、これはもちろん2発めのクリック音です。練習時の曲のテンポは、クリック音の1発目と2発目の集中して聴いて、その間隔がどのくらいなのか?を聴いていないとその後のテンポは定まらないですよね!
2発目を聴いて1拍の間隔が明らかになってからのみ、その後の2、3、4分割ができます。かなりの集中が必要で、自分も楽譜が難しいとよくずれるのですが…
そこで、こんな練習をしてみると、良いだろうと思いました。
パート練習で、誰かが4分音符を2発、手を叩きます。他の人はその2発でテンポをとり、次の小節の1拍目を正しいタイミングで出すという練習。3、4拍は無音なので頭でカウントしなくてはなりません。だんだん遅くしていくと難しくなっていきます。バカバカしい練習に見えますが、これができていないと指揮を見てテンポをとる芸当なんてとても期待できない感じになってしまいます。
曲中でテンポが変わったところでも、指揮者の2拍目の打点を見ていればいいのです。テンポが変わるところで合奏がいちいち止まる原因は、指揮の2拍目を見ていないか、クリックの2発目を注意して聴いていないからなのです。
まだ時間はありますのでじっくり基礎練習していきたいもんですね!