調の喜び

またまたビオフェルミンに絡んだテーマで恐縮ですが・・・。

仲田先生によれば、吹奏楽の奏者は調性に関する感覚が乏しい(無い)のだそうであります。
吹奏楽で取り上げられるのは、大体、in Cで♭が1つ、2つ、3つという曲が多く、シャープが2つも付いているD durの様な曲はうけないから演奏されない。演奏されないから作曲されないという悪循環で、長調で言えばF-B♭-E♭系の曲が多くなるという傾向にあるのだそうです。かといって、♭がもっと増えて、A♭ durとかD♭ durになると突然運指があやしくなって間違えるのだから、結局、馴染みの深い3つの調を吹き続けるので、調性に関する感覚が固定されてしまうということになるのだろうと思います。

たまにオケの人から、この曲は何調だからちょっと沈んだ感じがしてなんていう話しを聞くと、良く理解できないのですが、素朴に羨ましい気がします。
多彩な調性で作曲されたクラシックも、吹奏楽に編曲した際に調を変えることがあるので、調性の理解という意味では解決にはならず、また、原曲の本来の雰囲気を損なっているのかもしれません。

あんまり吹奏楽ばかりに特化しないで、たまにはビオフェルミン飲んで、じゃなくて、クラシック音楽を聞いて、「調の喜び」を感じましょう。

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